2017年11月15日
日本には四季があるおかげで、季節折々の風情を楽しむ事が出来るのは嬉しい。
暑かったり寒かったり、季節によって好き嫌いはあっても、おそらく多くの人がそう感じているだろう。
日の傾き方や時折鼻を抜ける風や草花の匂いで、何となく次の季節の訪れを感じる。
そして各々の思いで、ワクワクしたり寂しくなったり楽しくなったりする。
実は、季節がまさに移り変わろうとしているこの時期が一番楽しいのではないかと思う。
遠足そのものよりも、おやつを買ったりしおりをみたりする前日の方が楽しいと感じるのに似ている。
しかしながら、最近街中で展開されるセールスプロモーションを見ていると、日に日にその
立ち上がり時期が早くなるのを感じてしまう。いち早く季節を先取る事で、消費者の購買意欲を我先にと掻き立て、
他社よりも多くを得ようとする企業の競争姿勢が伺える。
競争が激化する中、生き残る為とはいえ人の心や思いを置き去りにしすぎるこの状況には疑問を感じる。
季節の移ろいを感じる事を邪魔されているようで、かえって興覚めしてしまう。
セールスプロモーションの一端を担う仕事を生業にしている身としては、特に深く考えさせられる。
仕事をしていると、クライアントすなわち送り手側の都合や気持ちを考えるがあまり、受け取る側の事を見失って
しまいがちになるが、本来我々が考えるべき事は受け取る側の気持ちであり感じ方であるはずだ。
それを理解せずして、クライアントと世間とのコミュニケーションは成立しない。
その為にも先ずは日々勉強。