2020年02月19日

文字のカタチ

今朝の新聞でフォントの話題について触れられていました。

通常の「教科書体」と「UDデジタル教科書体」ではどのような効果の違いが現れるか といったような内容で、どちらも書体メーカーのモリサワ製のフォントなのだが UDとはユニバーサルデザインの略で、形がわかりやすいように文字の中の空間を広くとったり、濁点を大きくしたりしていることが特徴。10年以上前に「高齢者に読みやすい字」として 開発が始まったらしいが、今では弱視や読み書きに困難がある子どもたちの学習を助ける 効果もあるという。しかも、読み書きに困難がない子どもにとっても効果があるようで、小学五年生116人を対象にUDフォントを使った実験を実施したところ 文章を読んで正誤を判断する問題において、教科書体で66%だった正答率が、 UDフォントで81%に跳ね上がったらしい。……凄い!!

これって、単純に読みやすい読みにくいの問題ではなくて、見た目の印象やカタチが、人の心理面にいかに大きな影響を与えているかの表れですよね。普段から、色やカタチはもちろんフォントについても見た人がどう感じるかを考えて仕事をしているつもりですが、この数字を見せられるとデザイナーとしての社会的責任を痛感します。 逆に、デザインで解決できることも沢山あるということです。がんばらねば!

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